水戸市立見和図書館
水戸市立見和図書館がオープンして二年目、その後の使われ方などを見ながら、写真を撮ってきました。 こちらは、その写真集です。
以下は写真の解説です。
この建物は、鳥瞰の写真から見ても判るように扇を開いたような、または二枚貝のような形をしています。屋根は円錐台を半分に切って倒した様なコンクリートスラブが並んでいます。皆さんは一枚の紙を筒型にして立てると平たい時より上から潰してもつぶれにくい事を経験によって知っていると思います。また、卵の殻は薄いけれども思ったほど壊れないと思ったことが有るでしょう。このように物には壊れにくい形があるのです。円筒形や、ドームや馬の鞍型は壊れにくい形の代表です。このように同じ材質や厚さでも壊れにくい性質を利用して、作られた形をシェル構造と呼んでいます。見和図書館の屋根もこのような性質を利用して少ない柱で大きな空間を造り出しています。この屋根の下は広い開架書庫と読書スペースとなっています。
敷地の東と北面は駐車場に、南西側に開いた窓の前は芝生の広場になっています。表町交差点の改良と道路拡幅によって伐採されようとしていたケヤキの木が、市民の皆さんの希望により、この見和図書館の広場に移植され、シンボルツリーになろうとしています。移植のために根を切った分、枝葉も詰めなければならなかったので、ケヤキ特有の美しい樹形は崩れてしまいましたが、今年は異常な暑さにも負けずに葉を茂らせてくれました。やがては、以前の様に枝を広げて美しい樹形を取り戻す事と思います。
北西側の玄関を入ると、左手に小さな展示室があります。地域の方のサークルの展示などが行われていることもあり、読書だけでなく、思いがけなくギャラリーの作品などを楽しむ事も出来ます。玄関を入ってすぐの風除室と廊下に大きな天窓が二つあります。天井は化粧石膏ボードですが、明るい水色で塗られ、柔らかく爽やかな感じに仕上がっています。閲覧室の屋根の直下の半円形の窓で、南からも北のカウンターの上部からも自然の光を取り入れ明るい空間となっています。本を傷めないように窓には半透明のデサインスクリーンを貼って光を調節しています。建具や内装材は木をふんだんに使い、ブレス調の金属の取っ手などで高級感のある仕上げになりました。読み聞かせ室や視聴覚室などのほか、一般の方はは入れませんが、閉架書庫や事務室などは、扇形の要の部分近くに配置され、利用者の方々をサポートしています。機械室は二階にまとめられ、館内の快適な環境を支えています。
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