柳堤水門
水戸市の桜川の桜並木沿いに下流へくだり、下市の町並み近くに柳堤橋があります。そのすぐ下流にある柳堤水門は、江戸時代に造られた備前堀へ桜川の水を流すために造られました。その後何度か造りなおされたものと思いますが、現在はコンクリートと堰板によるゲート式の水門から、ゴムチューブを圧縮空気により膨らませる方式の、ラバーダムに造り変えられています。備前堀は、水戸の東方の水田を潤すために造られたもので、以前は、水田に水の必要なしろかきの時期から稲刈りの少し前位までの、夏の間だけ水を送っていましたが、備前堀を改修し、水戸の下市の景観向上に努めるとことに伴って、備前堀へ常に水を流す通年導水に切り替えられました。昨今では、上流の護岸工事等で水位を低くする必要のある時や、台風や集中豪雨が予想され、水位が異常に上がりすぎる事が予想される時などだけ、ラバーの空気を抜いてダムの水を放流するようになりました。
昨年の秋には上流で工事がある為、農繁期が終わると同時にダムを開けました。ところが、その年に限って鮭が遡上して、桜川の上流で産卵をするのが見られました。今まで那珂川へしか遡上しなかった鮭が、回帰の原則を曲げて、支流の桜川へ遡上したのは、ダムを開けていたため遡上しやすかっただけではなく、桜川の水質向上のために那珂川の水を上流へ導水した事も関係が有るのではないかと言われています。桜川が鮭の来る川になることを喜んでいるかたも多く、毎年ダムを開けて欲しいとの声が上がっています。備前堀の通年導水と鮭が遡上する川にすることとの両方を実現するためには、柳堤水門の脇に鮭があがり易い副水路を設けるなどの方法なども含め多方面から検討してゆくことが必要なようです。
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