2007年2月 7日 (水)

ガラスの外壁

Imgp1956  夕方室内に明かりがともるころ、建築は昼間とはまた違った表情を見せます。大規模地震のとき、道路に面した窓ガラスの落下が、都市災害の危険を益々大きくすると、言われていますが、やはり夕暮れから夜にかけての照明とガラス窓の組み合わせは、美しく都会の人たちを魅了します。ガラスカーテンウォールと呼ばれている外壁全体が窓の様に見える工法が使われてから、久しくなります。上部を金具とボルトで建築構造体に固定し、中間部や下部は、外れないように固定はするけれど、スライドさせるためのマットが組み込まれて上下左右に動くことが、この構造の特徴です。丁度カーテンを吊り下げた様な外壁なわけです。この構造のため、地震時の揺れに伴って建築構造体がゆれても、ガラス窓の枠はひし形に変形することが少なく、窓ガラスにひずみの力が働かないため、完全に固定してしまった場合に比べると割れにくいという訳です。外部から見ると、縦方向にも窓が連続している様に見えますが、室内側の腰の部分は内壁があり、カーテンウォールとの二重の壁になっているわけです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年3月24日 (土)

旧低区配水塔

 水戸市三の丸の旧県庁レンガ庁舎周辺は、茨城県の政治経済の中心として、明治時代からの文化の蓄積があります。旧低区配水塔もそのひとつです。こちらから詳しい説明をごらんください。

水道施設

付近には弘道館公園や県知事公舎、東武館などがあります。水戸城の三の丸のお堀沿いにある桜並木も見事です。こちらは2007年3月24日に咲いた桜の若木です。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年4月 1日 (日)

子育て支援・多世代交流センター

 水戸市大町に子育て支援・多世代交流センター(ワンパークランド)の建物が出来上がりました。これからの少子化時代の子育てを支援し、男女共同参画を実現するため、お母さんお父さんのと相談しよう。お年寄りから赤ちゃんまで、多くの世代で理解し合い支えあって行く社会をめざそうという皆さんのために、みんなが集い話し合いはぐくむという夢を形にしたものです。また、中心市街地の活性化を目的に、旧営林署跡地を有効に利用という課題にも答えました。

こちらのYahoo!ジオシティー「tatchyan21のジオログ」で紹介しています。クリックしてご覧ください。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年10月 7日 (日)

水戸市立見和図書館

 水戸市立見和図書館がオープンして二年目、その後の使われ方などを見ながら、写真を撮ってきました。 こちらは、その写真集です。

以下は写真の解説です。

この建物は、鳥瞰の写真から見ても判るように扇を開いたような、または二枚貝のような形をしています。屋根は円錐台を半分に切って倒した様なコンクリートスラブが並んでいます。皆さんは一枚の紙を筒型にして立てると平たい時より上から潰してもつぶれにくい事を経験によって知っていると思います。また、卵の殻は薄いけれども思ったほど壊れないと思ったことが有るでしょう。このように物には壊れにくい形があるのです。円筒形や、ドームや馬の鞍型は壊れにくい形の代表です。このように同じ材質や厚さでも壊れにくい性質を利用して、作られた形をシェル構造と呼んでいます。見和図書館の屋根もこのような性質を利用して少ない柱で大きな空間を造り出しています。この屋根の下は広い開架書庫と読書スペースとなっています。

敷地の東と北面は駐車場に、南西側に開いた窓の前は芝生の広場になっています。表町交差点の改良と道路拡幅によって伐採されようとしていたケヤキの木が、市民の皆さんの希望により、この見和図書館の広場に移植され、シンボルツリーになろうとしています。移植のために根を切った分、枝葉も詰めなければならなかったので、ケヤキ特有の美しい樹形は崩れてしまいましたが、今年は異常な暑さにも負けずに葉を茂らせてくれました。やがては、以前の様に枝を広げて美しい樹形を取り戻す事と思います。

北西側の玄関を入ると、左手に小さな展示室があります。地域の方のサークルの展示などが行われていることもあり、読書だけでなく、思いがけなくギャラリーの作品などを楽しむ事も出来ます。玄関を入ってすぐの風除室と廊下に大きな天窓が二つあります。天井は化粧石膏ボードですが、明るい水色で塗られ、柔らかく爽やかな感じに仕上がっています。閲覧室の屋根の直下の半円形の窓で、南からも北のカウンターの上部からも自然の光を取り入れ明るい空間となっています。本を傷めないように窓には半透明のデサインスクリーンを貼って光を調節しています。建具や内装材は木をふんだんに使い、ブレス調の金属の取っ手などで高級感のある仕上げになりました。読み聞かせ室や視聴覚室などのほか、一般の方はは入れませんが、閉架書庫や事務室などは、扇形の要の部分近くに配置され、利用者の方々をサポートしています。機械室は二階にまとめられ、館内の快適な環境を支えています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月21日 (木)

さくら民家園

P2190122

筑波学園都市のエキスポセンター近くに、さくら民家園があります。この建物はここに学園都市ができるよりも以前桜村といっていた頃、大角前(ささげ)にあった横田家住宅を移築したもので、18世紀末(江戸時代寛政年間)に建てられたと推定されるこの地方の典型的な農家住宅だという事です。勾配のあるかやぶき屋根は、田の字型の平面プラン、土間に続く二間続きの和室など建築された当時の形が良く残されています。茶室と土間は移築にあたって活用をはかるため整備したということで、江戸寛政年間当時の物とは異なりますが、整備の仕方で現代にも活用できる建築の魅力を感じます。茶室や土間の一部は以前は寝室や納戸にされていたのだろうと思います。建物の裏手(北側)の竹林や、農作業用の広い庭なども使われていた当時を良く再現しています。

P2190126 P2190131

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月24日 (日)

筑波美術館

つくば研究学園都市の中央公園にある、つくば文化会館アルスは、つくば市が運営する市立中央図書館、茨城県立美術館つくば分館、やホールからなる文化複合施設です。石本・大高設計業務共同企業体が設計したこの建物は6177.35㎡の中に色々な施設を盛り込んであるため、今のつくば市の規模からすると、美術館部分、文化ホールなどそれぞれの部分はこじんまりとしている様に感じられますが、建設当時の現代建築様式を感じさせます。P2190119 現代建築様式と一言で書きましたが、建築様式は後の時代になってその当時はこのようなデザインで建築される事が多かったという概念を後世の人がまとめて何様式というように分類上言っているものだとおもいますので、これが現代建築様式だと言い切れない部分が多いです。建築装飾の単純化、コンクリート・鉄・ガラスなど工業製品として提供される建築材料、そして材料素材の持ち味を生かした仕上げ、ヨーロッパに発展した石造建築の空間利用の模倣、日本建築の壁面や明かりの表現の発展的利用などに、日本の20世紀終盤の建築デザインの良さが見出されるように思います。そういう点で、このつくば美術館の玄関ホールは、この時代(現代)の様式の見本の様な落ち着いた美しい空間となっていると私は感じます。伸びやかに高く吹き抜けとなった空間は、アーチ型のコンクリート打ち放しの柱と梁、小たたき仕上げの柱の側面、ギリシャ神殿のイオニア渦巻きの飾りを単純化したようなデザインの柱頭部、西洋教会のバラ窓のような明かり窓は日本の障子のように正方形の枠に単純化され、日本建築内部らしい明かりにみたされた空間にアレンジされています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月28日 (木)

内原幼稚園・内原保育園

Imgp2484_1

  旧内原町役場の敷地を活用し、内原保育所が新築され移転しして半年余りですがその後隣接地を譲り受けることが出来、内原幼稚園が増築されることとなりました。内原幼稚園は、木造の内原保育園の外観に合わせ、蒲鉾型の金属葺きの屋根、と緑色の柱白い外壁の建物です。幼稚園部分の敷地が少なく隣地境界いっぱいまで活用しなければ、必要な部屋がとれません。隣地から4m以上離れていない場合は条例で準耐火建築物以上の耐火性能とする必要があったので、増築部分の幼稚園舎は鉄骨造としました。今回水戸市では幼稚園と保育所を一体的に運営する初の試みがされるということで、外観のイメージも一体的なものにしたいということで、鉄骨の柱を木で包むなど、設計事務所に工夫していただき、調和のとれた外観に出来たと思います。

 現在は内原幼稚園と内原保育所との施設名が併記されていますが、職員は幼稚園教諭と保育士の両方の資格のある方にお願いし、双方の園児を見てもらうとか、保育園、幼稚園双方の子供たちの交流を図れる時間割にする。施設も園庭はもちろん、遊戯室や職員室など双方で使える部分はお互い共用するなど、一体的な施設としての利点を生かした運営を図り、施設名称も統一したいと考えられているようです。

Imgp2483

こちらの写真で園庭の先に見えている部分が増築の済んだ幼稚園部分です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月31日 (土)

南部老人福祉センター(水戸市)

010_2

こちらに南部老人福祉センターの紹介写真を掲載しました。

水戸市の南部の住吉町に残っていた、山林と草地を造成し、老人福祉センターが建設されました。

2006年に基本実施設計がされ、2007年に建築および外構工事が行われ、2008年からのオープンです。

敷地が広く水戸市内の老人福祉センターとしては恵まれ、広い駐車場の他、クレー舗装の多目的コート、調整池、石庭風の中庭、浴室の前庭、植栽帯などもとれました。

建物内には、ステージを備えた和室、ダンスや軽い運動のできるホール、浴室、会議室、図書コーナーなどを備え、本館と陶芸棟があり、老人ばかりでなく、子供も家族も楽しめる多世代交流施設として利用される事を目指しているということです。陶芸は私も好きだしそのうち利用させてもらおうかと思います。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2008年9月22日 (月)

新国立美術館

017

六本木、青山墓地と高速道路を隔てて反対側の防衛庁施設の跡地に、国立美術館が新築され、広く国内外の美術展示イベントを行っていることは以前に御紹介したと思いますが、今回はここ新美術館において、新制作展が行われましたので、彫刻などを鑑賞かたがた、美術館の建物を見学して参りました。

021

なんといってもここの特徴は、前面の波のようにうねるガラスのカーテンウォールです。このなかは1階から3階までの大きな吹き抜けになって、この1階フロアにインフォメーションや、エントランスホール、カフェなどが一体になって入っている大空間となっています。またこの空間のなかに浮かぶように、円錐台を逆さにしたようなコンクリートのステージが二つ造られており、これが2階と3階から入れるレストランなどになっています。各階展示場は吹き抜けに面した広い廊下に面し各階とも六つほどの展示ブースに区切られていますが、一つの展示会で全部は使い切れないほどの広さ。新制作展の彫刻部門では1階の二つのブースを使っていましたが、展示数も前回、上野の東京都美術館で行われた時より多かったのではないでしょうか。

033

地下には、軽食喫茶とワークショップがあり。各階をエレベーターで繋いでいますが、こちらの壁もガラスで吹き抜けに面しているため、1階ホールがエレベーターからも見下ろせますし、各階の廊下の吹き抜け側の手すりもガラスで、非常に開放的でした。雨の日であったにもかかわらず少ない照明で明るい空間を構成し省エネにもなっているのかも知れません。空調の方は相当ランニングコストもかかっているのではないかと思いますが。地下のレストランは全てセルフサービスで、器は全て紙製品、スプーンやフォークはプラスチックの使い捨て。ショップ入り口にモビールのように飾り付けてあった、紙のコップや皿もこうなると芸術的ですね。

004

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年10月15日 (水)

道の駅「はなわ」

Pa120024_2

Pa120025

道の駅の建物は面白いかたちのものが多いです。福島県塙町の道の駅も特徴のある高い天井のホールを持っています。入り口を入った正面のホールには、いすテーブルがあり、その向こうはガラス窓越しに川原が見え、ドームのような天井が特徴的で、心地よい広さを感じさせます。この部分の屋根は外観を見ても分かる様に、実際は円錐台の形の瓦棒葺きの屋根を集成材の梁が支えているのです。ドームよりは単純な曲面で制作を容易にしていると思われます。トップ(円錐台型の上底部分)は明取りの天窓になって採光を得ています。屋根葺き材はステンレスと思いますが、金属光沢の美しい屋根がシンボリックで、全体の外観にも変化をもたらして、見る人を引き付けるものになっています。

Pa120022

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年8月 9日 (日)

イタリア大使館別荘記念公園(日光)

 昭和初期にイタリア大使館の別荘として造られた日光中善寺湖畔の建物と敷地が、イタリア大使館別荘記念公園として、一般開放されています。この建物は、昭和3年に建設され、平成9年まで歴代の大使が使用していた物だそうですが、杉皮を市松模様に貼り合わせた外壁や内装、自然の川原の石を積み上げた暖炉など、質素な自然素材によって作られているのが、特徴です。P8020121設計者のアントニン・レーモンドの作品は、軽井沢のレーモンド夏の家なども残されており、日本国内の国際的避暑地の別荘建築に本領を発揮した建築家で、美しい自然の中に日本の風土に合った開放的な建物を建築し、近代日本建築の中に西洋の生活をうまく溶け込ませ、日本の現代住宅の設計に大きな影響を与えた一人と言えるのでは無いでしょうか。食堂、居間、書斎をつないだ、広いワンルームはその先の広縁に通じ、ガラス窓の建具を通して、広々とした中禅寺湖の湖面を望むことが出来ます。P8020122建物の1階南東の角の休憩室は二方向ともが開放された掃きだし窓で、周囲の樹木の木陰に座っているような開放感です。2階の独立した幾つかの寝室も皆、南側の窓から、中禅寺湖を望む事が出来ます。大使の間と呼ばれている大き目の寝室はその隣の寝室とドアで、繋がって、行き来が出来、それぞれのプライバシーを保ちながら繋がった空間となっており、夫婦で利用すれば良い関係で居られそう。ホテルのスイートルームなどにも、こういうプランの部屋多いですよね。平面プラン全体を見ても、夫婦、家族そしてお客様がそれぞれのプライバシーも持ちながら、うまく楽しくお付き合い出来る、そんな家庭のあり方を示す設計者の意図を感じさせるように思いました。
イタリア大使館別荘記念公園の写真集はこちらから開く事が出来ます。

| | コメント (0) | トラックバック (7)

2009年9月23日 (水)

ケーズデンキスタジアム水戸

Siritukyougi2
 水戸市小吹町の市立競技場が、ケーズデンキスタジアム水戸として、リニューアルオープンします。水戸市の市制120周年記念事業として起工され、ネーミングライツにより水戸市内に本社を置くK'sデンキの店名を付する事になった競技場です。収容人員約12,000人ということで、サッカーのJ2リーグを意識して決められた規模の様ですが、以前から行われていた水戸国際陸上競技大会やラグビーの競技場としても利用が期待されています。夜照明設備の充実によりナイターも可能ですし、大型映像装置による各種映像や各競技の得点表示などがリアルタイムで行えます。
こちらに、競技場の写真アルバムを作りましたので、ご利用ください。


| | コメント (0) | トラックバック (1)